福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

大井川鉄道沿いを走る

新東名入った途端、出来たばかりの綺麗さと道路の広さとカーブのゆるさでスピード感が無くなる。
最初の駿河湾沼津のSAは眺めも良くリゾート施設のようだった。
他のSAとPAも一応見物してみたが、もう休憩すると言うより、そこが目的になるくらいの充実ぶり。
さすがに次世代の高速道路って感はするが、やっぱりSAと言えば時間がかからない立ち食い蕎麦みたいなのも欲しいところ。

 
道の駅川根温泉 ふれあいの泉の駐車場は広くて他にほとんど車はいなかった。
車を置いて自転車で大井川鉄道の終点、井川駅を目指す。
大井川はこんな山間に不釣り合いなほど川幅が広い。
かつてはアルプスからの水が轟々と流れていたらしいが、上流に水力発電のためのダムがいくつも建設されて
一時は水無し川になってしまったらしい。
最近になって住人の運動により水が放流されるようにはなったが、川幅には見合わない量でしかない。

 
大井川鉄道は元々はダム建設のための路線なので川沿いを走っている。
上流のダムまで道路も整備され車で簡単に行けるので、鉄道の利用価値は低くSLを走らせて観光で成り立ってる鉄道である。
山間を走る鉄道の風景がすばらしい。

 
通常電車は千頭駅が終点で、その先は急坂を登るアプト式電車となる。
電車は特性上当たり前だが山道の道路とは並行して走ってるわけではなく、
とんでもなく険しい渓谷の中を縫って走っている。
自転車走っていると山間のどこからともなく電車のキーキーと線路が鳴く音が聞こえてくる。
途中の湖上駅は写真スポットになっていて、沢山のカメラ好きが集まっていた。
携帯カメラなんかで前に出て撮れる雰囲気では無かったので後ろからパチリ。


 
終点の井川駅まで来たが駅前に寂れた産物と食事ができる店があるだけ。
少し歩くと井川ダムがあるが、特に景色がいいと言うわけでもなく、人もまばらだった。

 
道の駅から大井駅まで50km、獲得標高1000m。
往復で100km、獲得標高は1500mになる。
景色も良くサイクリングにはとてもいい場所だと思うが、他に自転車は全く見なかった。

 
戻って来た時には道の駅の駐車場が一杯で驚いた。
川根温泉は人気があるようだ。
入ってみたが確かに湯量が多く泉質も良かった。
露天風呂からは大井川を渡る大井川鉄道が望める。