ようやくベッドから解放された

足が鬱血しているような異常なだるさと、隣人の強力なイビキで熟睡が出来ないまま
朝のゴタゴタが始まる
病院ってほんとうるさい
一晩中、医療機器のサイン波の音がしていて、看護士はバタバタと作業しているし
神経科にいる老人は時折雄叫び声を上げる
しかも午前3時過ぎには一日が始まるらしく廊下の電気が点灯、さらに活気が出てくる
6時起床で顔拭きの蒸しタオルが配られる、その後検診で体温と血圧、体調、排泄の回数などを聞かれる
大の時は小も一緒に出てしまうけどカウントはどうするのか？との疑問は未だに解決
していない
毎朝していた点滴がなかったので聞いてみると昨日で終わりとのこと
抜き忘れていた右手に刺しっぱなしの針を抜いてもらう、邪魔だったのでうれしい
つーか終わったならさっさと抜いて欲しかったが
朝食は8時から、それまではいつも半分寝ている
医師の回診は10時から
今日の回診の時、トイレに行きたいと告げると、じゃあ車椅子乗りましょうかとのこと
あっけなく一日繰り上がりで車椅子に乗れることになった
車椅子に移動するものの意外と怪我した足が動かず簡単には乗れなかった
初めて病院内を移動する、廊下に痴ほう老人が座って、意味不明なことを言っている
この人たちは、また子供に戻ってしまったのだろうか
トイレに行って、さっそく洗髪することにする
しかし車椅子用の洗面所は無く、しかもお湯が出ない
ヘルパーさんに聞いたら給湯器からお湯くんでくるらしい
なんとも設備として最低限の病院だなと思う
寒くもないし水で洗うことにする
8日ぶりの洗髪、ヒゲも剃る、
動きが遅いのでそんなことしていると昼食時間になってしまう
部屋に戻ってベッドに移動するのも、足が思うように動かず、3分はかかっただろうか
健康な時なんかベッドに寝転ぶなんて3秒とかからない行動なのに
しかしこういう不自由な体験も貴重なことかとプラス思考にしていくことにしよう

午後はDVDやネット見たり、音楽聞いたり・・・ほんと時間を持て余す
夕方に交通事故の患者が入ってくる
相部屋って話が丸聞こえなので、周りの人がどんな状況なのかがわかってしまう
盗み聞きってわけではないが、暇なのでついつい聞いてしまう
どうやら車とオートバイの事故で、怪我したのは当然オートバイの方
車の人が病院に謝りに来ていた
外傷と骨折だが、外傷がひどく、すぐに手術出来ないらしい
自分よりもひどい寝たきり状態のようだ
これもありがちな事故だが、怪我した方も、させた方もこれから大変だろう
自分も両方乗るから気をつけなければと思う

20時の検診で熱が少々あった
今日は久々に動いたからだろうか、情けない体になったもんだ
夜はテレビで映画「逃亡者」を見る