福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

退院

少しだけだが、三食用意してくれて寝てればいい入院生活も悪くはないような気がしてしまう。
今日は退院。
色々と良い経験をしたとプラス思考で受け止められる出来事ではあったと思う。
向かいの病室の痴ほう老人の人達。普段は目にしない現実社会の一面を見せられてしまう。驚いたことに半分の老人が去年入院していた時と同じ人達だった。整形外科が老人ホームと化しているようだ。回診の先生も一応診断しているのだが、痛いとか痒いとか反応のあまりないので、どこが悪いのかもよくわからない状態で、治療みたいなことはほとんどしていない(できない)ようであった。
退院の清算で、また何十万円も支払うものだと思っていたら3割り負担で5万円そこそこだった。抜釘手術の方が安いようだ。やってることは変わらない気がするのだが。
松葉杖でようやく歩ける程度なのでタクシーを呼ぶ。
外に出てタクシーを待つ。古びた病院。前回の退院の日と同じように、とても良く晴れていた。
これでこの病室も二度と来ることは無いだろう。