福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

片瀬西海岸

ロマンスカーから降りて、人並みと一緒に海へ歩いて行く。
都会では嫌な真夏の日射しだが、海に来ていると思うとそれは心地よくさえ思える。
R134は渋滞の車で陽炎が立ちこめる。
建ち並ぶ海の家。
浜辺は隙間の無いほどにレジャーシートとパラソルで埋め尽くされ、ラジカセからはけたたましいポップスが流れている、
透明度と言う言葉とは無縁の濁った海。
唯一いいところは対岸に見える富士山くらいだろうか。
しかしこの雰囲気が自分の中に擦り込まれた夏である。



 
最近は海の家も様変わりして、おしゃれ風である。近くで見るとわりとボロいが。
その手の海の家は若者にまかせて、いちばんオーソドックなヨシズとゴザの海の家を借りる事にする。
 
着替えて風変わりな海の家などを見ながら浜辺を探索していると、半ヤンキーっぽい5,6人のギャル集団がいた。
まあそれだけなら別になんのことはないのだが、その中のひとりが、直射日光の浜辺に仰向けに寝ていて体が真っ赤に焼けている。
いわるゆ焼いていると言う状況とは明らかに違いぐったりしている。
おかしいなと思いつつ一度は通り過ぎたのだが、あのまま寝ていたら火傷になることは確実。
戻って友人と思われる女の子に様子をたずねてみる。
 
この子大丈夫なの?真っ赤じゃない。このままだと火傷するよ。
大丈夫っス。
ぐったりしてるじゃない。酒でも飲んでるの?
飲んでないっス。
日焼け止め塗ってるの?
塗ってないっス。
じゃあ日陰に移してあげた方がいいよ。
うーん・・・・、大丈夫っス。
 
どう見ても大丈夫そうじゃないので、近くのライフガードに知らせて後は任せる。
 
海に入ってみると、結構水は冷たかった。
遠浅で波も高くなく水が汚い以外は泳ぎやすい海ではある。
15分くらいで寒くなってきたので上がる。
 
昼は花畑牧場の海の家があったので、かなり話題遅れのホエー豚丼を食べてみる。
缶詰めの焼肉みたいな肉が乗っていた。
他のチェーン店でもこれ出してるのだろうか?
だとしらたリピートする人はいないだろう。
これなら吉野家の方が10倍くらい美味しい思う。
 
屋根の下にいると海からの風が吹いて、かなり爽やかである。
ビールを飲みながら目を閉じれば、まるでカリフォルニアビーチだ。
行った事ないけど。
見た目60歳くらいの女性がピンクのかわいらしいビキニでうろうろしていた。
もしかしたら幻の湘南ガールに会えたのだろうか。