福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

日光

秋も深まり好天に恵まれた今日は絶好の観光日和となり東武日光周辺は人も車もごった返している。
日本で認定されてりる世界遺産は13カ所。そのうちのひとつが「日光の杜寺」である。
東照宮付近は他の観光地と違い何か重みのある雰囲気が漂っていた。
いろは坂に向かうR120は渋滞が続いていて、車の横をすり抜けて走る。
いろは坂に入ると勾配はきつくなる。一方通行二車線になるので渋滞はなくなるが、今度は車とバイクに後から後から追い抜かれて走りにくい。
2/3ほど登るとまた渋滞が始まる。車の間を縫って登る。わずか10km/h程度の自転車がとても速く感じる。
1300mほどの頂上に到着。ここも観光客でいっぱいである。駐車場に入れない車があふれている。軽く補給をして先へ進む。
少し下り中禅寺湖畔に出る。日本で最標高地にある自然湖で水深160mあるらしい。紅葉と少し霧のかかる山と湖が美しい。
しばらく湖畔を走り戦場ヶ原へ出る。左右の視界が開けた一本道は爽快である。

R120と別れて山王林道へ向かう。もう1300mくらいまで登っているので1700mの山王峠まですぐに到着する。
峠は遊歩道が整備されていたが展望も悪く何も無いところだった。
補給をしてウインドブレーカーを着込み川俣温泉に向かって下る。日陰を下っていると結構寒い。足の先が冷たくなってくる。
かなり長い下りで景色もそれほど良くなくて途中眠くなってしまう。
下り終わり付近の道路に猿が何匹かいた。少し驚いたが自転車が近くまで行くと向こうが逃げ出した。
川俣温泉からは山間の鬼怒川沿いを走る。道が狭く車がすれ違いでよく立ち往生している。途中の商店でパンと暖かいコーヒーで小休止。
このあたりで先に見える山には深い霧がかかり、なんとなく雨が降りそうな雲行きになる。
時間は14時だが日が短い時期なのでなんとなく薄暗い。
川俣ダムを過ぎると黒部ダムまで下りが続く。標高は700mまで下がる。ここから霧降高原の1600mまで登らなければならない。
天候と寒さが危惧された。トラブルでも発生すれば日が暮れてしまうと思うと少し焦りを感じる。
霧降高原道路の分岐にあるレストハウスの1000mまで登って来た。それほど天候も悪化せずなんとか行けそうな感じだったので、そのまま霧の降る霧降高原に向かう。

1600mだと思っていた頂上は実際1500mもなかった。カシミールでの測定を間違えていたらしい。とくに問題もなく到着した。
霧は深く景色は何も見えない。持ってるかぎりの防寒着を着て日光めざして下る。
道が綺麗でコーナーも緩くスピードを上げてどんどん下る。あっと言う間に東武日光まで下ってしまう。
デポ地の日光だいや川公園は17時に閉園となることを知らなかったのだが、ぎりぎりの15分前に到着した。
車に積み込んで高速に乗ったら雨が降り出す。
今回はたまたま全てが上手く行ったが、トラブルで行動時間がもう少し遅れたらとか、天候がもう少し早く崩れたらとか、
問題が起きた時のことを再考する機会を得たことは大きな収穫だったかもしれない。
 
109km 2350m 3400kcal コースマップ