福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

1都6県サイクリング

今回で4回目となった恒例の1都6県サイクリング。
主に河川敷サイクリングロードを走り一日で1都6県を制覇しようと言う企画だが自分は神奈川県スタートする気力がないので、
8時に第二集合地点の皇居桜田門へ向かう。今日の参加者7名。

走行距離は200kmを越える。
丸一日河川敷を走ることになるので夜間走行を極力しなくて済むように夏至に近い休日を選ぶのだが、梅雨の時期でもある。
天気予報は曇りのち夕方から雨。
ほぼ毎年こんな天気予報だが、意外となんとかなってしまっていたので、今回もなんとかなるだろうと、どんより曇った空の中を出発する。
皇居から浅草を抜けて国道6号線葛西橋から江戸川へ入る。
気になる天気以外は気温もちょうど良く風も無く走りやすい。
江戸川CRサイクラーの集う「シンザカヤ」にほどなく到着するが、残念なことに3月に廃業している。去年営業しているのを初めて見たのが最初で最後になってしまった。
さらに江戸川を遡上して左岸に渡ると千葉県になる。
そして江戸川と利根川の分岐にあるのが関宿城博物館。ここで小休止。
河川敷サイクリングロードは利根川左岸へと続く。
東北新幹線が交差するところに「とねがわ」と書かれた巨大な看板がある。
関東平野を作った日本一の河を新幹線の乗客にアピールするためだろうか。
ほどなく利根川渡良瀬川の合流地点になる。
利根川としばしお別れして渡良瀬川を少し遡上すれば、景色は開けて折り返し地点の渡良瀬遊水地に到着する。
 
渡良瀬遊水池と聞けば殆どの人がイメージするのは、風光明媚な景色であり豊かな自然だろう。
しかしそれは、明治時代に遡る昔に、鉱山から流れる毒を沈殿させるために作られた湖である。
豊かな水をたたえ、穏やかにその姿を我々に見せているのだが、過ちの過去がその裏側に隠されている。
しかしこれは先人たちの知識不足から起きたことであり、それは大きな教訓となり、現在の文化的な生活があるのだと思えば感謝しなければならないことかもしれない。

そんなことを思いつつ道の駅「きたかわべ」に到着。この時点で1都6県(自分は5県)達成。
小休止のたびに200kcal程度採取していたので、それほど空腹でもなかったが、ちょうど昼時だし食べておかないと先が持たない。
無理して天ぷらざるそば大盛りを食べる。蕎麦は美味しいのだが麺つゆが今ひとつだった。
食べ終わり外に出たら雨が降り始めていた。
降ったらあきらめて濡れるつもりだったので、雨天の装備は気休めのウインドブレーカーしか持っていない。
ここで1名離脱。輪行で帰る。これはこれで正解だと思う。
土砂降りでもないが十分濡れてしまうくらいの雨の中、利根川武蔵水路へ向かう。
今まで雨で走ったのはせいぜい10キロ程度の経験しかなかった。
寒くなるかと思ったが走っていれば暑いくらいだったので、それは助かった。これで寒かったら残り100kmはかなりきついだろう。
気休めのウインドブレーカーは体が泥だらけになるのを防いでくれたので、そういう意味では役に立った。

利根川CRの20kmくらい雨だったが武蔵水路に沿いは小降りになりウエアも乾いてくる。
途中コンビニで小休止して、荒川へ入る。
残り50km程度。涼しいのと、ペースがそれほど速くなかったのとで体力は全く問題無い。
雨もすっかり止んで若干追い風で走るのが気持ちいい。
荒川名物の「ヤジマ」はこんなに近かったっけ?ってほどすぐ着いてしまう。
が、ヤジマももう去年から廃業してしまっている。もともと廃墟のようなたたずまいだが、さらに荒れていた。寂しいかぎりだ。
荒川と入間川の合流点である上江橋あたりで、また雨が降ってくる。
またウインドブレーカーを着込んで秋ヶ瀬に向かう。結構本降りになってきた。
体力が余っているので笹目橋経由で遠回りして帰ろうかと思ったが、雨は本降りになってきたので秋ヶ瀬から最短距離で帰ることにする。
ここで方向違いの同行者2人と別れる。
秋ヶ瀬の上で同行者がパンク。雨の日はパンクしやすい。直してスタートするが、またすぐにパンク。
インフレーターでバルブを壊してしまったのが原因のようだった。
なんとなく日も暮れてあせって作業するとこいうことが起こりやすい。
再スタートした時はもう完全に日は暮れていた。
雨の中を突っ走って秋ヶ瀬から自宅まで45分くらいで無事到着。
これだけ走ったのだから当然疲れたが、今回は体力的に全然問題無かった。
どろどろのウエアと自転車をさっそく洗った。
 
201km   5050kcal