福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

秩父へ

自宅を出て待ち合わせの青梅駅へ向かう。
今日も朝から暑い。
長い道のりになるので体力が消耗しないように心拍は150以下で走る。
新青梅街道は相変わらず路肩が狭くて走りずらい。

東青梅駅を過ぎると、古い映画の宣伝看板が色々と見えて来る。
青梅駅周辺がレトロな雰囲気を出すためにやってるようだが、なんか中途半端である。
赤塚不二夫博物館もなんで青梅にあるのかよくわからない。
赤塚不二夫と言えば下落合だと思うのだが。
 
青梅駅に3人集まって出発。

名栗湖までは登り基調のアップダウン。
名栗湖から天目指峠を登る。
木々が生い茂り展望もなく狭い林道である。
峠は特に何も無し。
299号線方面へと下る。
 

昼食にネット下調べしておいた「宇ぜん」という店へ向かう。


299に出るともうLEDの看板が見えていた。
まだ11時少し前と早過ぎたが、店は開いていた。
民家を改装した店構えは独特の雰囲気をかもし出していた。
昨日電話で11時ころ営業してるか尋ねただけなのだが、席にはご予約と書かれている。
評判では鯖の味噌煮が絶品だと言うことなのでそれを注文する。
出て来た料理はすごく上品な出来映えである。
味もとてもいい。定食のお値段は1050円。
店主も気さくでいろいろ話しをする。
 
12時前に店を後にして正丸トンネル前を右に折れて刈場坂峠へと登る。
結構斜度はある。
ものすごく暑くて汗がしたたり落ちてくる。
峠に着くと茶屋があるので冷たいお茶を買ってがぶ飲みする。

ここは景色も座るところもあてゆっくり休める。
30分くらい休憩して、降り注ぐような蝉が鳴き声の中、グリーンライン秩父方面へ向かう。
標高800m前後の尾根道。アップダウンを繰り返す。
 
白石峠を過ぎてあとは秩父に向けて下りになる。
13時半頃だった。
トラブル発生。
同行者がローリング族防止のかまぼこに車輪を取られて転倒してしまう。
自分の後ろで走っていたのだが、あ!と言う声と転倒する音で気が付く。
すぐにかけつけると顔、手足を擦りむいていて、うなっている。
これはもう自転車に乗れる状態ではないのですぐに携帯で救急車を呼ぶ。
山奥なので救急車も時間がかかる。
少ししたら意識が戻ってきて会話できるようになったが記憶が飛んでるようだった。
体も動かせるようで、起き上がり一安心する。
20分くらいで救急車が来て乗せられるが、なかなか行き先の病院が見つからないようで、出発しない。
もう1人の同行者と打ち合わせして、自分が一足先に戻り、車で迎えに行くことにする。
西武秩父までは15kmほどだった。下りなので30分もあれば行けそうだった。
山を下る。
ここで自分も転倒なんかしたらシャレにならないので慎重に下る。
秩父駅に着き、急いで輪行の支度をして、駅員に一番早く帰れる電車をたずねたところ結局次の各駅停車だった。
ペットボトルのお茶を買ってちょうとホームに止まっていた電車に乗込む。
ほんの3時間前に走っていた正丸付近の道が車窓から見えた。
 
自宅に着いて車で出直した時は17時を過ぎていた。
メールで知らされた病院は関越高速のインターから近かったので1時間ちょっとで到着した。
 
病院に着いたと電話すると、正面玄関から普通に歩いて出て来るのが見えた。
顔中カーゼが貼ってあったけど、この瞬間、ほんとうにほっとした。