福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

平湯

http://blog.livedoor.jp/hd_4cam_sporty/:TITLE=4CAM SPORTYで毎年開催してるオートバイのキャンプツーリングなのだが、今年は自転車を乗りに車で行く。
朝6時に中央高速に乗るが混雑はもう始まっていた。さすが三連休初日と言った感じだろうか。
相模湖を過ぎたあたりからは順調に走れて、10時前に平湯キャンプ場に到着する。
天気は晴れ時々曇り。気温は21度だった。
キャンプ場の手続きをして自転車を用意して、当初の予定通りに乗鞍スカイラインを畳平まで登り、その後、剣が峰まで登山することにする。

スタートした瞬間から上りである。
ガーミンは頂上の畳平まで残り15kmと表示している。
最初の平湯峠までの登りから傾斜がキツい。
乗鞍スカイラインは一般車両通行止めだし、平湯峠もトンネルがあるので、車は殆ど通らない。
他の自転車も見かけない。
初めての対向車。
メルセデスのEクラスだった。
すれ違い様「頑張れーー」乗っていた老夫婦のような人から声援を贈られる。
自転車好きなのだろうか。
 
なんだか全然パワーが出ない。体が重い。10%程度の傾斜なのに時速7キロくらで登る。
夫婦松で小休止。
イカー規制前はあれだけ賑わっていた夫婦松展望駐車場は誰もいない。
広いアスファルトの隅っこで寝転がる。虫の鳴き声しか聞こえない。
 
そこから少し登ると夫婦松が道の真ん中にあるのだが、多分2本あったのであろう松は片方枯れて無くなっていた。
昔から枯れていたのだろうか、記憶にない。

深い山々の景色が遠くに来たことを感じさせる。
 
だんだんと木々が少なくなり森林限界を越えると乗鞍らしい雰囲気になってくると間もなく畳平に到着。
汗が冷えるのですぐに着替えて、とりあえずレストハウスで腹ごしらえをする。

予定より時間が押して2時半になっていたが、ここから3067mの最頂上の剣が峰まで登山で目指す。

大人の足で1時間半とのこと。
途中の山小屋までは車も走れるくらいの平らな道だったが、そこから剣が峰口登山道に入ると
一転して岩がゴロゴロで急な登山道になる。
やはり高尾とは違う。
空気が薄く、途中休み休み登って行く。
しかししばらく登ると空気が薄いのに慣れるのか少し楽になる。

2950mを越え尾根まで登ると霧で全く視界が無く、風も強く寒い。
2980m付近の蚕玉岳(こだまだけ)で戦意喪失、時間も無くなって来たので引き返す。
今度晴れている時に是非また来たいと思う。
 
畳平から下りは平湯キャンプ場まで40分程度。
オートバイで来てる友人達はもう集合して夕食の支度も終えていた。
テントを立ててから、みんなで温泉、ひらゆの森へ行く。
温泉からの帰り、夜空を見上げると空を埋め尽くすような星があった。
夜空は深く黒く、星は銀色だった。
 
キャンプ場に戻り毎年恒例の鍋を作ってみんなで食べる。
酒を飲みながらたわいもない雑談をするのが最高に楽しい。

夜は更けて冷え込んでくるが、アルコールのせいで寒さが心地いい。
遠くから聞こえて来る他のグループの笑い声。
今日は体力を使ったわりには眠くならない。
0時頃のお開きまで飲んでいた。