福生通信

自転車であちこちに行った備忘録

下呂温泉

高速料金が1000円になったと言うことでちょっと遠くまで、家から約350kmの岐阜県下呂温泉へ行ってみる。
なんでも草津、有馬、下呂と日本の三大名泉のひとつらしい。
草津ほど温泉がばかすか出ている感じはしなかったし、けっこう温泉街も地味である。まあ草津が派手で出過ぎなのかもしれない。
それでもいたるところに足湯なんかがあって温泉街らしい雰囲気はかもしだしてる。
 
泊まった旅館は昭和6年創業と言う「湯之島館」。

樹齢何百年だろう杉の木が立ち並び、玄関、正面の建物、歴史の重みが伝わる荘厳な出で立ちである。
本館と新館とあるが、せっかくなので創業当時の本館を選んだ。
部屋に案内されるとさすがに古く、旅館なので手入れはいいが、80年も経つ木造建築は維持が大変だろうなんて危惧してしまう。
窓の柵なんて酔っぱらってよりかかったら確実に壊れて落下してしまうだろうみたない感じだった。

正面の建物は創業当時のままなのだが、後ろの山へどんどん建て増ししているので、旅館が複雑な迷路のようになっている。
現代だと消防法でこんな建て増し出来ないんじゃないだろうか。
館内スタンプラリーなんてものもあり、探索してくださいと言ってるようなので、さっそく風呂に向かいながら館内を探索してみる。
古い時代のモダンな建造物は、江戸東京たてもの園とかでも来ているかのようで、こんな歴史的建造物が旅館として使われているのがもったいなような気にさえなってしまう。

 
食事もおいしく、風呂も入り切れないくらい沢山あって、お湯も良くてとっても良かった。
が、なんか複雑な作りの建物を全て見た後は、トリックの中身を知ってしまったような気分になってしまい、また来たいとはあまり思えなかった。
しかし下呂温泉に泊まるなら確実にお勧めの宿ではある。