牡鹿半島一周(宮城県)
東北の海岸沿いは震災以後行ってなかった。
画面であの惨事を見たら手助けもできない人間が興味本位で行く場所ではない気がするし、正直リアルで見ることを避けたくもあった。
ツールド東北のコースをルートラボで見つけたので、そろそろ普通にサイクリングできる時期ではないだろうかと思い行ってみた。
デポ地は道の駅郷品の里。
夜中1時頃に到着。
いつものことだけど始めて来るデポ地は確実に利用できるかわからない。
サイクリングの新鮮味が薄れるので下調べは必要最低限しかしないんだけど拠点だけはかなり慎重に探しておく。
これに失敗すると時間の無駄になるから。
ここは広くてコンビニも温泉もあって申し分ない。
ただ車中泊の車が多く国道も面しているので少しうるさい。
コンビニでビール1本買って速攻で寝る。
爆睡して朝6時に目覚ましで起床。
牡鹿半島をツールド東北のコースを参考に臨機応変に変更して走るつもりなのでまず石巻に向かう。
立ち並ぶ家々の殆どが新しい。
この辺りにも津波が来たことが伺える。
広がる水田が美しい。
実はデポ地の候補でもあった石ノ森章太郎記念館の周辺を見に行く。
仮面ライダで使われた車両
ベースはなんとNSX!
勿体ない!笑
日和山公園
太平洋とこれから目指す牡鹿半島が望める
散歩してる老人がこの猫がここの主だと言っていた。
海岸沿い県道240を走ったけど復興工事のトラックばかりで自転車は走りにくい。
途中にあった津波で立ち枯れしたのであろう木が残されていた。
牡鹿半島に入る。
サンファンヴィレッジ
最近できたばかりのようでとても綺麗な施設。
眺めも最高なのでおススメ。
リアス式海岸なのでアップダウン激しい。
この石の方向で斜度がわかるかなあ?
チューブが切れて一瞬でエアーが抜ける。
パンク修理。
半島先端にある仮設食堂
グーグルマップで食事で調べたら出てきた
ほんとにこんな場所にあるのか?と思って行ったらあった。
プレハブに何軒かの飲食店がある。
昼時なのにあまり人はいなかった。
支援の意味も込めていちばん高い刺身定食を注文。
半島は復興と言うか半島中に防潮堤を築いていて盛んに工事がおこなわれている。
まあ人命のためなんだろうけど、海沿いの景色が全て防潮堤ってのもなんかねえ。
原発の街のモニュメンもが物悲しい
御番所山本からの展望
女川原発広報館。
トイレに寄ったのだが入った途端受付嬢に丁寧に案内されて館内巡りする事に...
メルトダウンした炉の模型が見れて良かった。
戻りの道はコバルトライン走る。
半島の真ん中の尾根沿いで山道だけどたまに見える海の感じがすごく良かった。
女川の街にてで国道398で戻る。
石巻線は部分的に海抜ゼロメートルの場所を走っていた。
道の駅上品の郷に戻り温泉に入ってビール!
最高に美味い。
はらに売店でホヤ蒸し買って外で飲み。
周りは水田なのでカエルの鳴き声がすごい。
東京に住んでるとこう言うのもなんか風情を感じる。
そしておやすみなさい。
寝るのに快適な車じゃないけど、疲れてビール飲んでるので爆睡。
そして翌日、
帰り道なので福島第1原発付近を通ってみた。
高速道路を相馬で降りて国道6号線を走る。
相馬あたりは全く普通の生活って感じだったがだんだん農地が荒れ果ててくる。
ここから帰宅困難地区
自動車以外通行止め
監視員もいてオートバイや自転車、徒歩は通れない。
カーナビに尋常じゃない通行止めの表示。
こんなの表示初めて見た。
あの日以来時間が止まっている。
逃げてそのままの状態。
まるでバイオハザード。
ところどころに線量計が置いてあったりして、それは人が住めない数値を表示している。
これを目前にすると原子力って人間がコントロールできる範囲を超えてるんじゃないかと思ってしまう。